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「森崎明日香さんは、うちの高校でもトップクラスの可愛さだ。だが、可愛いだけでは勝てない。美人も多いのだよ、うちの学校は。ちなみに、学校一のブス、三年農業科の毒島さんはZ-99。これ以下はいないという意味だな」
おかしなやつらだ、おかしなやつらだとは思っていたが、俺の想像を遥かに超えるおかしさだぜ。
ゲスすぎて、俺の頭がどうにかなっちまいそうだぜ。
「そ、それにしてもやけにすんなり引き下がったじゃねえか。盗撮に命を懸けるとか言いそうな雰囲気なのによ」
明日香の写真がなければ、俺が文句を言う事もないからな。
「勘違いをしてもらっては困るな。我々はね、人が怒るような事はしたくないんだよ。だからキミが森崎明日香さんの写真を消せと言うなら消す。抵抗して殴られたら……痛いからね。痛いのは嫌だ」
もう、ここまで来ると本当に清々しさを感じるぜ。
「ま、まあわかったよ。好きにすれば良いけどよ。俺達は教室でサボってたら、シャッター音が聞こえたから来てみただけだ。バレねえようにしねえと、こんなの停学ものだぜ?」
「むっ!そうか、それはご忠告ありがとう。おい、シャッター音が聞こえるそうだぞ。しっかりとスピーカーを塞げ」
俺達もサボってるからバレたくないとは言え、ヒソヒソと小声で話していると、こいつらと同類に思われそうだぜ。
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