逢魔高校盗撮事件

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「じゃ、じゃあ俺達はこれで……」 音の正体もわかったし、ここにいて先生に見付かりでもしたら、巻き添えを食らって停学だからな。 その辺りは翔太もしっかりと理解しているみたいで安心したぜ。 「待たまえよ。せっかく我々『ASOKO』と接触したんだ。その素晴らしさを、もう少し肌で感じてみてはいかがかな」 「遠慮するぜ」 こんな勧誘、即答でお断りだ。 なんで俺が、わざわざ盗撮グループに参加しなきゃならないんだよ。 「フッ。そう言うと思っていたよ。だが、キミ達をこのまま帰して、先生に報告されるかもしれないという危険は残したくないのだよ」 まあ、やってる事がやってる事だけにな。 こんなのがバレたら、学校中のやつらから大バッシングを受けちまう。 ……だから、早くこの場を去りたいんだけどな。 「その気持ちはわからなくはないですが。安心してください。俺達は言いませんから」 「そうだぜ。言ったらよ、俺達も授業をサボったのがバレちまうだろ?面倒は起こしたくねえんだよ」 さすがにこんな事してるなんて言ったら、ただでさえ日陰の身の先輩達が行き場を失うからな。 ショボい先輩達とは言え、それはあまりにも可哀想だよな。
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