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「そうじゃないのだよ!我々は、キミ達のようなごく普通の生徒に蔑まれている者達だ。だから、そんな生徒が少しでも興味を持ってくれるのが嬉しくてたまらないんだ!帰るなんて言わないで、ぜひ活動を見て行ってくれ!お願い!」
いや、だからなんでこんなやつが生徒会の副会長なんてやってるんだよ。
まあ、話さなきゃ真面目そうなやつだし、きっとその印象だけで任命されたんだろうな。
生徒会長の目は、節穴だったって事だ。
「そ、そう言われても……どうする?高広」
「出来るだけ関わり合いにはなりたくねえけどよ、この時間だけ仕方ねえから付き合ってやるか?気乗りはしねえけど」
こんな事が明日香にバレたら、間違いなく軽蔑されるだろうからな。
もしもバレたら……こいつらを探し出して全員地獄に送ってやるぜ。
「じゃ、じゃあ……この時間だけお邪魔します」
「素晴らしい判断だよ!えっと……キミ達の名前は……」
お願いされたからだ、お願いされたから!
好き好んでこんな集まりに参加するわけねぇだろ。
「おい、偽名使っとけ。こんなやつらに付きまとわれると厄介だからよ」
「え?あ、ああ。そうだな」
とはいえ、翔太の名前は呼んでるし、こいつも俺の名前を呼んでる。
そっちの方で特定されないか心配だけどな。
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