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どのタイミングでお伝えすればいいのだろう
カウンターの向こう側
赤いワインと見つめ合う恋人たち
さっきお出ししたおつまみ
すぐにお下げして作り直したけれど
彼は口にしたよね、たぶん…
だって凄く顔色悪いもん
言えない、言えない、会話に入れないどうしよう
調味料間違えた、甘過ぎた?
なんで何も言わないんだろう
「マスター、一杯くれないか」
やっぱり~お口直しでしょ~
きっと彼女がいるから何も言えないんだ
そうか、塩分で中和したいのかな?
「あれ…塩?」
はい、
ソルティードックはお詫びのサービスでございます
コクリと目で合図
申し訳なくて一瞬目をそらすと
彼はそこにもういない
そして彼女も席を立った
"どうしよう…誰か助けて…"
きっと、わたしは接客業に向いてない。
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