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転校してきてすぐなので、もうやることは大方決まっていたから、大道具や小道具などの手伝いを、放課後にやるくらいしか手伝ってはいないけど……。
なかなかにリアリティがあって、大盛況になる予感はする。
「そっちは?」
「メイド・執事喫茶」
「……執事やるの?」
俺様の執事……執事になんてできるのか?と思いながらも、顔は綺麗だから女の子が群がっている様子が目に浮かんで、ちょっと悔しい。
「みんな二日間交代でやるんだよ!だから仕方なく、だ!」
「へ~」
ニヤニヤしていたら、大志がキッとこっちを見て言う。
「お前バカにしてんのか?」
「いや、別に」
執事ってよりは、お坊ちゃまって感じだなあと思いつつ、ちょっと文化祭が楽しみになった。
「休憩時間、開けとけよ」
「え?」
「俺が一緒にまわってやる」
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