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フミは、占いがとても好きだった。 フミは毎日同じ時間に起床して 今日一日の自分の運勢を占っていた。 その結果如何で、とても心配したりするし 表情すら毎日変わるぐらい、信じていた。 フミが占いの結果を信じているからなのか 偶然が偶然を呼んでいるのか分からないが 「今日は良いこと有るって出てたけど、 きっと、コレの事だよね?イチヤ!!」 僕はイチヤ。大学に入って出会った 彼女・フミはとても可愛かった。 芸能人で言えば、剛力彩芽さんだろうか? 芯がしっかりした、優等生タイプかな。 「おー、イチヤ。今日もアツいなー」 そう言って、フミとは高校の同級生である 僕の大学に入ってからの友人・シロウは 僕をからかうのが日常の光景だった… 「うっせー、シロウ。 フミの事、どうも思わねーのかよ?」 「えっ?俺にとっては高校の同級生であって それ以上の関係にはならなかった、よっ」 フミとシロウは、仲が良いワケでもなく 悪いワケでもなく、ただ、同じ高校だった。 それくらいにしか想っていなかったようだ。 「シロウ。フミっていつもああなのか?」 「フミは、毎朝占いをして、その結果に 一喜一憂している。暗いわけでもないし 占い以外に変わった所は無いヤツだよっ」 僕は「ふーん」と、そっけなく答える。
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