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「俺さ、第二外国語でフランス語の講義を とってるだろ?それで、ある日普通に講義に 出たら、フミに言われたよ。 『あなたは、運命の人です。 どうか、わたしと付き合って下さいっ!』って。 よくよく聞いたら、 朝の占いでそう出たんだとよ。 こっちはイミフだよ。何イってるの?って感じ。 フミは思い込みが激しいから、信じたら疑わない こっちからしたら良い迷惑だよ。 それからずっーと付きまとわれているんだよ」 「大した事ねーのっ!」とシロウは言った。 シロウからしたらツマラナイ話だったのではなく 「ネタ」としてツマラナイからだった。 「もっとさぁ、何かあると思ったら そんなんかよっ。聞くだけ損したわっ」 シロウが言うのもよく分かる。 シロウはいわゆる都市伝説の類いの話が好きだ。 テレビでやってるアレを始めとして、 ネットなどでも調べるくらいの好き者だ。 フミが好きになったからには、フミなりの、 嘘か真か分からない理由があったとの 想像をシロウはしていたようだが、 残念ながら、本当にそれだけだった。 「聞くだけ聞いておいて、その反応はねーだろ」 「なー、なんかでっち上げれねーか? 『幸運の赤い糸』で結ばれてましたー。とか」
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