†水月鏡花

生まれくる前に
視た夢が泳ぎつく場所は
なんにもなくても
すべてがあふれる
光で織られた
岸辺でしょうか

†水月鏡花†

独りが嫌だった
目蓋の裏に映る夢
その中だけの温もりが
目を醒ましても続いて欲しくて

ねぇ、名前を呼んで
その手で抱きしめて
紅い瞳で俺を捕えて
孤独の闇から救ってよ

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