私は吸血鬼?

4/22
前へ
/22ページ
次へ
という事で不法侵入者に説明を受ける事になった。 「私は吸血鬼だ。お前の許婚で、迎えに来た。」 待って、吸血鬼が許婚なの? 自称吸血鬼は私の心を読むかのように説明していく。(即ち私はさっきから心の中だけで話している) 「お前の母親は吸血鬼であり、いとこ違いに当たる。 人間であるお前の父親と恋に落ち、お前を妊娠したことにより、自ら、闇界、つまりは我々の世界から追放されるという道を選んだ。 その子であるお前は半吸血鬼(ダンピール)だ。 お前が私の許婚であることはもう決まっている。 そして、お前が20の誕生日を迎えて最初の満月の日である今日、お前の事を迎えに来た。」 「私の意志は?」 「もう決まったことだ。それにお前は必ず私を好きになる。」 そう言うと、彼の背中にはコウモリのような大きく黒い翼が出現した。 そこから先は記憶していない。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加