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という事で不法侵入者に説明を受ける事になった。
「私は吸血鬼だ。お前の許婚で、迎えに来た。」
待って、吸血鬼が許婚なの?
自称吸血鬼は私の心を読むかのように説明していく。(即ち私はさっきから心の中だけで話している)
「お前の母親は吸血鬼であり、いとこ違いに当たる。
人間であるお前の父親と恋に落ち、お前を妊娠したことにより、自ら、闇界、つまりは我々の世界から追放されるという道を選んだ。
その子であるお前は半吸血鬼だ。
お前が私の許婚であることはもう決まっている。
そして、お前が20の誕生日を迎えて最初の満月の日である今日、お前の事を迎えに来た。」
「私の意志は?」
「もう決まったことだ。それにお前は必ず私を好きになる。」
そう言うと、彼の背中にはコウモリのような大きく黒い翼が出現した。
そこから先は記憶していない。
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