私は吸血鬼?

6/22
前へ
/22ページ
次へ
「貴方、私の心を読めるでしょ。」 気になっていることを聞いてみる。 「お前の言いたいことなんて、顔を見れば大体わかる。顔に出やすいからな。 夫婦になれば、一緒に過ごす時間ももっと増えて、 より分かるようになるんじゃないか?」 ふーん。夫婦か。なんだか実感がわかない。 ちょっと待って。レグルスと結婚するって事は、王妃になるってこと? それよりも先ず、いろいろ厄介なことが起こるような… 「ああ、お前のマンションはまだそのままだ。 職場の人間には、もう連絡が行っている。 と言っても、かなり捏造されているがな。 祖父母の方には、今週にでも、挨拶に行くか?」 心を読まれるのは心臓に悪いけど、そのうち慣れるのだろう。 そんな事を思いながら私が頷くと、 「じゃあ、連絡を入れておいてくれ。 人間界の電話は使えない。この部屋の固定電話なら繋がるから。 俺の家族にはそのうち頃合いを見計らって挨拶に行く。 後は…」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加