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「捕まってもいいのね?」彼女は妊娠予防薬を取り出して俺の目の前で振ってみせた。
「ああ。どうせ君の心に捕まってるんだからいいさ。今夜を楽しむ、そう決めたんだ」
そういって俺は錠剤を含み彼女の唇を奪いながら薬を飲ませた。フランスに来れば俺は俳優にだってなれるらしい。
彼女の秘部を弄り、アイスの棒を舐め取るように執着する。彼女の弱い部分を攻めると彼女自身も熱を帯びてきて、俺にされるがままになっていく。
「なあ、最初の頃を思い出さないか?」
「……何を?」
「セフレ契約だよ」
俺達は美術を専攻する者として契約を結んだ。それは常人では考えられない契約だ。
「俺はあの時、お前に心を奪われたよ、体も一緒にだけどさ」
「……そんなことも会ったわね、忘れちゃった」
「俺は覚えてるよ」
彼女は正々堂々と、あなたの体が好きです、セフレになって下さいといったのだ。俺は生まれて初めての告白に身を震わせ、しばらく呆然となった。
「だって普通はセフレになってくれっていう儀式交わさないだろう。本当のセフレはなあなあにするもんだと思うぜ」
「だって心は求めてないから、仕方ないじゃない」
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