大切な人

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ミシェルは田舎町に現在住んでいる。  この前ミシェルから急に電話が掛かってきてその時に住所を知った、今までは全然連絡してこなかったのに不思議だとは思った。 私は博士と一緒に電車に乗りミシェルの所まで向かった。 町に着くまでに7時間はかかる、その間に博士に気になったことを聞いてみた。 「博士はどうして今回の事がわかったんです?私には全然わからないですよ」 博士はずっとなにかをぼそぼそ喋っていたが私が質問すると少し笑いをこぼして言った。 「当たり前なことだよブラウン君 この異常な出来事は異常なものにしかわからないのだ、だからブラウン君が分からないのも無理はない君は普通だからね、普通の人には理解できないのさ」 博士が言ったことはこの時の私には分からなかったが、田舎町についてから知ることになる。 私は別のことを博士に聞いてみた。 「博士はどこが異常なんです?少なくとも学者としては普通なんじゃないですか?」 それを聞くと博士は急に真顔になり言った。 「いいかねブラウン君、私には普通の人が異常に見えるのだよ・・・君もミシェルという人に会えば分かるさ、そして私と過ごすうちに私が普通に見えるようになる、いずれね? さあ、まだ到着まで時間はある ゆっくりしていこうじゃないか」 博士はそう言うと目を閉じて眠りにつく。 結局、博士が言っていることが分からなかったが町に着けば分かるということなので、私も眠りにつくことにした。
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