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その言葉を聞いたとき私は、疑問しか出てこなかった。
何故、博士はヒトモドキという言葉を目の前にいるミシェルに使ったのだろうか、そもそもミシェルは私の古くからの友人なのに。
そんな私の疑問を放っておくかのように、話は博士によって進んでいく
「ふふ、何をいってるの?そこにいるチャーリーさんという人は、私はブラウン君と小さい頃からお互い知ってるのよ?なのに、なに?私が化け物に見えるのかしらチャーリーさんは?」
ミシェルは博士がからかっているのだと思っている、私もそう思っていた しかし、博士の目は本気に見えた。
「あぁ、見えるとも 見えるともさ その醜くて哀れな肉塊がね?私にはねブラウン君、彼女が人間になろうと必死でもがいてるかわいそうな化け物にしか見えないのだよ」
その言葉を聞いて感じた、ミシェル....いや、そこにいる何か異常な何者かのオーラのような、気配のような何かを。
そして博士は掛けていた眼鏡を私の目にかざした。
私は言葉が出なかった、そこにいたのはミシェルではなく人型をしたブヨブヨとした何かが私の目の前にいるのだ、私は声を出せなかった人の目の前に急に幽霊や怪物が出たような感覚だった。
博士はそんな私を見て、笑みを浮かべながら言った。
「さぁ、この奇妙な出来事の異常な出来事を解明していこうか」
そのときの博士は楽しそうに愉快そうにまるで子供のようだった。
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