チャーリー博士とブラウン助手

大切な人

「まず、なにから説明しようか...そうだねまず目の前にいる怪物のことから説明しようか」

博士は怪物に指を指した、怪物は終始不気味な笑みを浮かべているだけで何も言ってこない。

「この怪物は人の中に偽の記憶を作り、そしてその記憶はすべてこの怪物と親しいという者に書き換えられる、そしてもう一つはこの怪物がその親しい人物になりきれるということだ。
つまり、この性質を考えると最初はジャックという名前で過ごしていて周りの人達に架空の親しい人ジャックの記憶を植え付けた。
しかし君にとって誤算だったのが、あの依頼人なんだろうね　親しくなりすぎたんだろう？
親しくなりすぎた場合、矛盾が生じるからね　そして君は姿をくらませて今度はミシェルという女性になった、しかも私達がミシェルを探すのを聞いたんだろう？依頼人から
そして私達と会い上手くごまかしてジャックという存在を行方不明　あるいは死亡したことにしようとした。
しかし、君にたった一つ誤算があった。

わ　た　し　が　い　た　こ　と　だ

君は正体を見破られてしまったことに焦ってはいるし、どうやって私達を始末しようか考えてはいるんだろうけどやめたほうがいい
ブラウン君は確かに普通に始末されるだろうが私は違う、君と同じ異常だからね、君には私を殺せない、どれだけ大勢の親友　彼女　彼氏　家族を連れてこようが無駄だ。
それでもやるというのならヒトモドキ私は君の存在を消さねばならないのだ」

その肉塊は震えていた。恐れていた。