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まず、彼と会ったのは普通に大学に向かって普通に歩いていた時だ。
それは突然だったんだ。
君、不思議だね
急に後ろから肩を叩かれて、話しかけてきたのが彼だったんだよ
彼は街中にも関わらず白衣を着ていて、白髪交じりのボサボサの頭で深い何かを見ているような目で私の眼を見つめていた、見た感じは青年くらいの年で、真っ白な歯を見せびらしながら笑っていた。
私は背筋に寒気が走ったよ、直感で感じたんだろうね 異常だって
私は恐る恐る聞いてみたよ「なんでしょうか」って
そしたら、彼は「君はどうしてそんなに普通にしてられるんだい?」といったんだよ。
実は、私はその時まで自分が普通じゃないほど普通って気付かなかったんだよ
それを聞いた私はきょとんとしちゃってね、すると彼は無理やり私の腕を引っ張ってある場所に私をつれていったんだよ、そこは彼の研究所らしくてね、私から見ればタダのボロイ一軒家なんだがね、そこに私は無理やり入らされたよ。
中に入ると目についたのはまず黒板だった、びっしり何かの数式が書いてあって、そこらじゅうに散らばった本や書類、机は綺麗でコーヒーが飲みかけで置いてあった。
彼が椅子に座ると戸惑っている私にこう聞いてきたんだ。
「君は世界が何で出来ているのかしってるかい?」
その質問に私は更に状況が分からず首をかしげていたよ。
「どれもこれも突然のことで整理が追い付いてないと思うが、今はこの世界が何で出来ているのか、君自身の考えを聞かせてほしい」
私は整理するのに深呼吸をしてまずは彼の質問に答えてみた。
「物質ですかね?」
それを聞いた彼は笑いを吹き出し腹を押さえて笑い続けた。
「はひっひぃひぃ・・・いやぁ本当に君は普通だよ、驚くほどに、私は君みたいなのが大好きな研究者なんだよ、さて、さっきの質問の答えはいくつかあるんだが、まずはそれを説明しようか
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