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笑われたのははっきり言って不快だったが、彼は黒板に書いてあった数式を消してチョークを持ち説明しながらチョークを動かしていった。
「まずは、君が言った世界は原子が構築されていることによって出来ている。これは最も多い仮説で宇宙の全てが原子によって作られているということだね。
そして次は、何者かによってこの世界がつくられた これは人間よりもはるかにすごい存在、言うなれば神様みたいなのがこの世界をつくったということ。
次はこの世界自体がシステムの一つだということ、これはこの世界をプログラムが管理していて、世界をコントロールしているということ。
次は大きな大きな生き物の中で、私達はその生き物の中で共存しているということ。
これは私達が寄生虫のようなもので世界という名の生き物と共存しているということだね。
最後に私が考える世界は何で出来ているのか?だが・・・」
チョークが止まり彼は私をじっと見ながらいった。
「私はこの世界は私の認識によって生まれた世界だと思っているんだよ」
彼は白い歯を見せながら自分の頭に指を指しながら言った
「どういうことなんでしょうか・・・」
私は驚いていた彼の言葉にじゃない、この状況にだ。
普通ならばこの奇怪な男の言葉を聞いたら逃げ出したり、助けを求めたり、意味が分からない変なことを言っている人だと思ってこの場から立ち去るだろう。
そして今私は
普通ではなくなっていることに驚いていた。
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