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「すまない話が外れてしまったね、まあ要はたった一つだけ君にお願いしたいんだ」
今までの話を聞いていた私は思ったよ。
狂ってる、頭が可笑しいやつ、馬鹿馬鹿しい、そんなことを思っていたんだが私は何も言わず話を聞いていたんだ。
この奇妙な状況の中に私はいたのだ。
私の整理が追い付かない、追い付けないまま彼はたった一つのお願いを言った。
「私の助手にならないか?もちろんタダでとは言わない君が在学している大学の学費も全て私が保障しよう、君の身の回りの安全も不安要素も全て私が面倒を見る、何か困ったことがあればすぐに言ってくれれば私がなんとかしよう。」
何故そこまで彼が私にこだわるのが理解出来なかった。
「何故そこまで私にこだわるんですか?」
私は自然と聞いてしまった。
「決まっているよ、君が私にとって非常に重要な人物だからさ、それだけだよ
それで?どうするんだい?君は私のお願いを聞いてくれるのかい?」
私はしばらく黙ってしまったよ、一分か二分くらいかな?
それくらいたってからわたしはようやく口を開いたんだ。
「わかりました、私はあなたの助手になります。」
その時の私が何を考えていたのかは残念ながら分からない。
でも、その言葉を聞いた彼が凄く嬉しそうな顔をしてたのは覚えてるよ。
その時から私は彼の助手となり異常な日常を過ごしていったんだ。
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