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「お母さんだよ。きれいな声だろう?開けてくれ」
おおかみはチョークを食べて声を高くしてきました。
「うそだ!下の隙間から見える足が黒い毛だ!お母さんは真っ白なんだ!」
そう言って追い返すと、翌日には足に粉をかけてやってきました。
追い返しては翌日来るの流れが出来てしまい、子ヤギたちは困ってしまいました。
「にいちゃん、おおかみがしつこいよ」
「うーん…迷惑だよなぁ。どうしようか」
「やっつけちゃえ」
「そうだよ。僕たち全員でかかったらおおかみなんかコテンパンだよ」
「そうだそうだ!」
イチは、みんなの言葉を聞いておおかみをやっつけることにしました。
「にいちゃん、僕はやめたほうがいいと思うよ…」
イチを止めたのは末っ子のセブンでした。
「臆病者だなセブンは。じゃあお前は柱時計に隠れてろ」
イチはセブンの言う事を聞きませんでした。
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