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「お父さんと相談するわ。さぁ、暗くならないうちに行ってらっしゃい」
「いってきます」
赤ずきんは元気よく家を出発しました。
森の家に住むおばあさんのところに行くのは久々だったので、赤ずきんも何かお土産に出来るものを探しました。
「あ、あんなところにお花がたくさん咲いているわ。あれをお土産にしようかな」
赤ずきんは色とりどりの花を摘み、キレイな花束を作ることにしました。
そして、そんな赤ずきんを遠くから眺める影がありました。
(美味そうな子どもだな。花に夢中だし、食ってしまおう)
赤ずきんを見ていたのは悪いおおかみでした。
おおかみはそっと赤ずきんに近づき、大きな口を開け丸のみにしようとするとーー
ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!
大きな音が森中に響きわたりました。
赤ずきんが防犯ブザーを鳴らしたのです。
「なんだなんだ!!」
防犯ブザーを聞きつけ、猟師がやってきました。
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