0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「う、うう…」
スプレーをかけられ気を失っていたおおかみが意識を取り戻しました。
「あ、目を覚ましたわ」
「こいつが人の家に入って毛を撒き散らしたばかやろうだね」
そこには赤ずきんと、出かけて帰ってきたおばあさんがいました。
「さらに布団で寝るなんて…どうしてやろうか」
「ひっ、ひいぃ…っ!」
気絶している間に手足を縛られおおかみは動くことができません。
「さぁ、おとなしくしてなさい…」
赤ずきんとおばあさんがジリジリとおおかみに近づきます。
「たっ、たっ、たすけてええええーー!!」
森中におおかみの声が響き渡りました。
ー
ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
「赤ずきん、おばあさんの家にこれ持っていってくれない?」
「わかったわ」
「ありがとう。あ、最近森の中におおかみが出るらしいから気をつけてね」
「うん、わかった」
「なんかね、そのおおかみ変なのよ。プードルカットなんですって。おおかみなのに」
赤ずきんはニヤッと笑います。
「へぇー…誰か襲おうとして逆にやられちゃったのかな?」
END
最初のコメントを投稿しよう!