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◇
医務室の荷物は全て、纏めることが出来た。少なめにと心掛けていたけど、最終的に木の箱は11個となった。
マロンさんは数の報告に行くと言うことで、私はトトさんの所に行く。でも私と同じ考えをしていた人が多く、ネールさんを始め数人で詰めていると、あっと言う間に終わった。
「皆、本当にありがとうね。助かったよ」
移動までに使う最低限の器具だけ残し、トトさんも報告に行ってくるよと会議室に向かって行った。
やることが終わり、ぽつんとひとり。
どうしよう?もうやることなくなっちゃたし、お風呂でも行こうかな?
その時ふと、リリージューンさんのことを思い出す。
そう言えば、書庫の本をどうしようとかって言っていたような……。
思い出した私は、よしと立ち上がる。
とりあえず書庫に行ってみようと、ホームの中に入った。
中は自室の中を片付けている人達が、パタパタと忙しなく廊下を走っている。
書庫に辿り着き、ひょこっと中を覗く。
するとリリージューンさんがいて、床に置かれた本を詰めているところだった。
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