第1章

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3rd person ジャックが受身を成功させ、流れるように立ち上がり振り向く。 「fuck!急に出てくんじゃねーよ!Son of a bitch!お陰でクルマが……あ?」 そこには誰もいなかった。 誰もどころか、事故現場すらない。 ただただ、木が生い茂り、赤い夕陽が枝や葉の間から差し込む森の中だった。 「どこだここは?」 事故の中でも外れなかったサングラスを取りながら呟く。 「……まさか、めちゃくちゃぶっ飛ばされたか?」 そういいながら彼はサングラスと入れ替えに、スーツのポケットから携帯を出す。 彼はその時に気が付いたが、左腕の人工皮膚が受身の衝撃で、一部破れていた。 携帯の画面をつけ、救急車を呼ぼうとしたが、電話が繋がらない。 何度やっても繋がらず、屋敷の人間にも電話をかけたが、やっぱりダメであった。 携帯の電波を見ると圏外の表示が出ている。 「こいつは驚きだ。今の日本に電波の繋がらないところがあるなんてな。」 そう言ってジャックは携帯をしまう。 「さて、どうしたもんか…」
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