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世に不思議は多いけれど
どれほど奇天烈奇々怪々なデキゴトも
ヒトが居なければ
ヒトが視なければ
ヒトが関わらなければ
ただのゲンショウ
ただ過ぎていくだけのコトガラ
人
ひと
ヒト
ヒトこそ この世で最も摩訶不思議なイキモノ……
日差しがきつくとても暑い日の事だった…。
ここは私立十字学園。
「あ゛ー…店行かなきゃ。」
彼の名は四月一日君尋(わたぬききみひろ)今から話す物語の主人公だ。
「はぁ…また侑子さん…飲んでるんだろうなぁ。」
壱原侑子と言う人物は彼の働く店の主だ。
彼にはある理由があって侑子の店で働いている。
その理由はこれからゆっくり話して行く事にしよう。
四月一日は教室を出ると、靴箱へと向かった。
「あ!四月一日くーん!!」
「え?」
階段を降りようとした四月一日を呼び止める声が聞こえ、彼は振り返った。
「ひまわりちゃぁぁん!!」
パァと四月一日の表情が変わり周りに星が飛びかっている。
「今帰りなの?」
「うん!そうだよぉ!」
彼女の名はくのぎひまわり。
四月一日の想い人(?)だ。
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