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―帰り道―
相変わらず百目鬼を睨み続けている四月一日。
「ねぇ、四月一日君?」
「なぁに、ひまわりちゃん☆」
しかしひまわりの前では態度が違う。
「友達に遊園地のチケット貰ったんだけど…一緒に行かない?」
「うん!勿論行くよ、ひまわりちゃん✨」
「よかったぁ(ニッコォォ)」
ズッキュュュュュュュン✨
何かが四月一日の胸に刺さった。
ヘニョヘニョと体をくねらせ、喜んでいた四月一日だったが。
「百目鬼君は?何か用事とかある?」
「いや。」
「じゃあ、一緒に行けるね(ニコッ」
「あぁ。」
ぐさぁぁぁぁぁぁ
また、何かが胸に刺さった。
さっきとは違う物だ。
「ね、四月一日君!」
「え?あ、何?」
「侑子さんは駄目かな?」
「侑子さん?」
「うん!チケット、四枚あるから」
鞄のポケットからチケットを四枚出し、四月一日に見せる。
四月一日はこの時…悩んだ。
ものすごーく悩んだ。
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