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子供かなぁ、あの人は……、良い加減出てこないかな。
『help!……タスケテー!ケイヤー!』
「だぁー!もう煩え!」
実梨さんを止めるために、脱衣所へと入った、フラグだと気付いたのは入った後だった。
「あ……」
「しまっ……」
「ニヤニヤ」
大事なところだけを脱いだ衣服で隠しているアーニャ、その横でニヤニヤと口に出して言葉通りニヤニヤしている実梨さん。
「ぁ……、ぁぁぁぁぁっ」
へなへなと床に座り込んでしまったアーニャは俯いて震えている。
「す、すまん直ぐに出て行くから!」
……実梨さん。あんたの昼食は白米だけで良いですかね?
「ミノリ……」
「な、何かなーアーニャ?」
「ワタシ……、おヨメに行けないデス」
「なん……だと……」
実梨はしばらく罪悪感に凹んだ。
それから妹が帰るのを待ちながらリビングでテレビを見ていた。アーニャと一緒に。
「……」
「その、マジでごめん。そ、
sorry?」
「ノープロブレム、……ダイジョウブ、デス」
……震えてるな。これは絶対怒ってるよね。ま、まぁ? 年頃の女の子の、は、裸見ちゃった訳だし。
「ちゃんと謝りなさいよ蛍夜君」
「納豆……」
「アーニャ本当にごめんなさい」
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