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「え、 本当？ やったー！ ちょうど実梨さんに相談したいことがあったの！……うわっ！」
因みに、急にテンションが上がる楓はよくドジを踏む、何もないのによく転ける。今も椅子から落ちそうになったし。
「気をつけろよ」
「えへへ……ふぁ！ 時間はない！」
俺はそんな楓が可愛くて仕方ない。シスコンじゃないぞ？ これは愛だ、愛……そう思いたい。
「蛍兄！今日は早めに帰るね！ 行ってきます！」
「待て待て、朝食を……、せめてパンだけでも食え」
「ふぁーい、いっへひまーふ」
「行ってらっしゃい……っておーい！ 待て！ 鞄！」
お気に入りのアミグマがプリントしてあるカバンを毎朝忘れるのはなんとかしてほしい。
「さて、どうしたものか……」
高校は今日は創立記念日により休み（昨日知った）だ。
課題が出されてはいるが昨日の内に終わってしまった。掃除に洗濯、必要な買い物は昨日済ませてしまっている。
「実梨さんが帰るまでは……まだ時間あるな」
2度寝は考えたが一度起きると寝付きにくい体質なので諦める。どうしたものかと再び考え、ふと思い出した。
「あ、そういえば前に誕生日プレゼントでパズル貰ったっけ」
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