1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「シャワー浴びる? その間に昼食作るよ」
「私はかっこいい蛍夜君が食べたのだ! 痛いっ!」
獲物を狩る獣の瞳で迫る実梨にチョップをかます。
「いい加減にしてください」
「てへっ」
精神年齢低めの叔母のために昼食の準備に取り掛かる。
「あ、ねえねえ蛍夜君ちょっといい?」
……取り掛かろうとした。
「実は話すことがあるんだけど、あ、楓には帰ったら話すつもりなんだけどね」
「何ですか?」
「ちょっと待っててねーん」
言い残すと実梨さんは外に行ってしまう。
「……」
五分が経ち。暑い……。
「…………」
十分が経ったころ。……あちぃ……。
「……何やってんだ」
微かに実梨さんの声が聞こえるが、誰かと話しているようだ。
「実梨さーん?」
仕方なく俺も外に出て実梨さんの所へ。
「あ、蛍夜君ごめんねー!この子なかなかの人見知りで中々動かなくて!ほら、自己紹介してして」
「は、はぁ?」
「ぁぅ……」
実梨さんの背後から金色の女の子が出てきた。
背丈は実梨さんと変わらない、しゃがんでいた為気付かなかった。
「って、ええ?」
最初のコメントを投稿しよう!