第1章

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彼女はその後、すぐに息を引き取ったらしい。それから私は警察へすべてを打ち明けたのだが、当然信じてくれるはずもなく、その結果、精神科病棟へ入院させられてしまった。妄想と幻覚が激しいのだと医師は言う。 あの箱を覗いてさえくれれば信じてもらえるのに、今では私の話を信じてくれる者はいなく頼りの箱を探すにも外に出られないでいる。 あの箱は本当に存在しているのだろうか……。
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