第0章-1話「大体こんな感じでやっていきます」

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「ちゃんと考えてるよな? 部活動紹介の内容」 「もちろんだ。俺を誰だと思っているんだ」 「変人」 「間違っていない!」 「胸はって威張ることか!」 ハッハッハとわざとらしく笑う語部を見て、ため息がもれる。 「本当に頼むぞ、部活動紹介・・・」  僕の懇願に、語部は胸を張ったまま、 「まかせろ! 堂々と『坊っちゃん』を朗読してやろう!」 「夏目漱石―!」 「『吾輩は猫である』でも良いなぁ!」 「なんで文学作品を朗読するんだよ! 頼むから部活動紹介してよ!」 「大丈夫だ、問題ない!」 「それ問題だらけのやつじゃないか!」 「大丈夫じゃない、問題だ!」 「どっちにしろダメじゃないかああああああああああ!」  大笑いしながら職員室へ歩き去っていく語部。  玄関へ向かいながらガックリと肩を落とす僕。  はたして、新年度へ向けて一抹の不安を残しつつ、帰路へつくのであった。 いや、マジでどうなるんだ部活動説明会。
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