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「あれ?裕美あと5分で着くんじゃなかったっけ?」
幸助はそう不思議そうな顔で裕美の顔を下から覗く。
「迷ったんだよ!一時間!!!」
裕美はむすっとしながら答える。
「でも駅から15分のところだよね?ここ…」
独り言のように呟く幸助。
今日から二人は同棲だ。
一応将来を考えての。
そう思ったら裕美はにやけが止まらない。
好きな人と、同棲、その次は結婚。
そして子供…?
幸せな将来に希望を膨らませていた。
一緒に家具を買って
一緒に食材を買って
同じ家から出てデートをして同じ家に帰ってくる。
たまに昼寝をして、たまに喧嘩をして…。
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