1人が本棚に入れています
本棚に追加
『文化祭優勝』を目標に頑張ってきた文学部は、無事に優勝を掴み取った。
そして学生生活の二大イベントである体育祭、文化祭が終わり、日常の学園生活に戻っていた。
そんな文学部の部室では個々が好きな事をやっていた。
その中で1人部室を見渡し、机に肘を着き、頬に手の平を当てて、不機嫌そうな表情を浮かべている彼女…。
この学園では相当有名な人物である。
なぜなら、容姿端麗 頭脳明晰、スポーツ万能の完璧女として学校では知らない者はいない琴屋涼美である。
「だから文化部は地味だって言ったのに…」
「そうですか?小説読むのも結構楽しいですよ?」
見ている小説から視線を外して答える彼女…。
彼女は1年生にして、この文学部の部長をしている新城由香里。
恥しがり屋ですぐに緊張して焦る癖があり、そのため顔を隠すのに前髪が長いのが特徴であるが、暗いという印象は決して受けない。
最初のコメントを投稿しよう!