あーちゃん だいすき

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 敦子には、なにが幸せかは、分からない。  でも、あの子は「あーちゃん。だいすき」といってくれた。  敦子を助けてくれた。  なぜだか、もう会えないのは分かっていた。 「ありがとう」といえる日は来ないだろう。  だから、敦子は…。  敦子は学校へ続く道を、まっすぐに走っていった。       
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