第2話 Confusion

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「無理だ」 つれなく答えられると、叶多の瞳が潤んで揺れる。 「昨日、云ったようにあたしは待たないから――」 「待たないでどうする?」 「……」 叶多はくちびるを咬んで涙を抑えこむと、どうやったら動じない戒斗に報復できるのか方法を探った。 思いついたのは一つだけだ。 「抱っこしてもらう!」 叶多はいきなり戒斗の腕に飛びこんだ。 戒斗がハハッと笑いだす。 「やたらと抱きつく癖、直ってない。やっぱ、早まったな」 戒斗はその後悔を示す言葉とは裏腹に、腕をまわしてふんわりと叶多をくるんだ。 「戒斗のハグ、大好き」 戒斗が大きくため息をついた。 「おまえ、狼に遭遇したことないだろ」 Will be continued in the next time.
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