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私に背を向け壁側に寄り、大きくスペースを開けられたシングルベッド。 部屋着を纏い、寝返りを打った彼が空けてくれたスペースにゆっくりと横になる。 「おやすみ……。」 部屋の照明を消し、彼に倣うように横を向いて寝る。 静かに胸元へ腕を回し、自己満足でしかない一方的な抱擁を楽しみながら眠りに就く。 寝言の中に自分の名前があるだけで嬉しくなった。 だけど、そんな些細な喜びも、残された限りある時間の中でどれくらい感じる事ができるのだろう。
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