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いろんな心配をとりあえず隣に避けて出社。 もう気力も体力もない美帆子。 『料理長が呼んでるよ。』 ついさっき総支配人との話しが終わったばかりでクタクタだったから、ちょっと待ってほしいと武石に伝えた。 デスクに溜まった内容の処理をしないとお客様にご迷惑をおかけするからと、そんな内容で料理長との会話を美帆子は拒んだ。 『で、國見さんと決めるんですか?』 こんな時にもマイペースな蒼井が目を輝かせて問いかけてきた。 『喪中に結婚はできんやろ。』 『えー!江沢さん、結婚したらあかん!』 武石が半泣きで走ってくる。 『いなくなったら生きていけんー!』 久々に事務所に笑い声が響いた。 けれど、女将は不機嫌そう。
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