背中

7/7
前へ
/7ページ
次へ
「シュウ……」 部屋の中でひとり泣いても、背中合わせに座ってくれる人はもういない。 寒い背中に涙は止まらない。 ……私にとってシュウは。 こんなに大きな存在だったんだ。 シュウがいないことが、こんなに苦しいなんて。 私は気付かなかっただけで、ほんとはシュウのこと……。 ごめんね、シュウ。 少しだけ待っててね。 私も近いうちに、そっちに行くと思うから。 そしたら今度は――。 【終】 
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加