第2章 地下格闘家Sさん

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しかし、この時点で気迫の面では勝負がついていた。 ゴングが鳴る。 試合は気迫の違いがそのまま出ていた。 1RKO勝ち。 鮮やかだった。 私はSさんの事情を知っていただけに、鳥肌がたった。 私は、Sさんに一言だけ声をかけたかった。 「Sさん、いい漢っぷり見せてもらいました。また、店来てください。」 イカつい仲間たちに囲まれているSさんの側に行き、そう声をかけ帰った。
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