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Kさんが回りを威圧して、眼光鋭く見回すのと、ニコッとして、ペコッと頭を下げるその繰り返しが、出来の良いコントを見ているようだった。
また、Kさんのニコッと笑った笑顔がなんとも憎めない。
それから、Kさんは月に2度ほど来られるリピーターになった。
Kさんは指名しないので、だいたいのスタッフが施術していた。
来店の電話、来店してからの態度。
もう判で押したように、毎回同じなんだけれど、何故だか笑ってしまう。
やっぱり、その人間が持つキャラクターなんだろうなと思う。
同じダジャレを言っても、しょーもない!と思うのが、この人が言うとなんかオモロイみたいな感じ。
Kさんは、いつも60分の、足つぼとマッサージの半々のセットを選択する。
私も何度か施術した。
そうすると、他のお客様には絶対にそんな話し方しないけれど、Kさんとの掛け合いを楽しむようになってきた。
「え~また、エレジーさんか~!帰ろうかな~!」
「あ、そうですか。お客様お帰りで~す!出口はそちらです!」
「おい!帰らすなよ!居させてよ~!」
「まったく、ワガママなお客さんだ。」
「おい!俺、お客様やぞ!」
と、まぁ、いつもこんな調子だ。
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