第1章 愛すべきキャラクターのKさん

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ある時、私がKさんの足ツボをしていた時。 「イテテテっ!エレジーさん、そこ何の場所?」 足ツボには、それぞれ体の臓器などと関係している場所が決まっている。 「ここですか?ここは・・・誠に言いにくいんですけど、睾丸です。(笑)」 「こ・う・が・ん?なんや、それ?」 「あ、玉金です。(笑)」 「玉金?ワシ、悪い遊びしてへんで!」 「Kさん、別に性病ちゃいますよ。(笑)」 と、いつも笑いながら楽しく施術できるKさんは、私だけでなく、他のスタッフにも人気がある。 何度か施術しているうちに、いろんな話をするようになった。 Kさんは独身で独り暮らし。 1度も結婚したことないとの事。 話も面白いし、外見もイカつくて、男の私から見ても女性がいても不思議ではない。 そして、何故、指名をしないかというと、指名した事によって、先々、気まずくなったらイヤだと言うことらしい。 確かに、ずっと指名してくれた人が他のスタッフに変わったりして、気まずくなる事はある。 でも、それはお客様の自由。 自分よりも、他のスタッフの技術が良かったという事だ。
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