第1章 愛すべきキャラクターのKさん

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Kさんが来店されなくなって、半年以上経った。 スタッフたちも、「Kさん来なくなったね~」と、たまに話題になっていた。 そんなある日。 私が順番で一番手だった時に、電話が鳴った。 「おう!今、いけるか?」 懐かしい声。 Kさんだった。 「Kさん、久しぶりじゃないですか!」 「声でわかるんか?」 「わかりますよ~!」 「そうか、今から行くわ。」 久しぶりにKさんと会える事が、純粋に嬉しかった。 「いらっしゃいませ~!」 いつもの服装、いつもの爬虫類柄の雪駄、回りを威圧するようにニラミをきかしながら・・・しかし、いつもと違う事がたった一つあった。
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