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本殿・・・
「よくここまで来たわね・・・まずは褒めてあげるべきかしら?」
「・・・」
その頃、自力の元に辿り着いた夜見、フラン、一輪の三人に対し、影アリスは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。
その隣には『ジャック』に完全に支配された聖もいる。
「あなたが『ジャック』で夜見さんの国を混乱させた元凶ですね・・・『影の国』のアリスさん・・・」
「聖とこの国を返してもらうぞ。おまえだけは・・・おまえだけは許せない!!」
「あら、怖い。どうしようかしら・・・フフフ・・・聖はどう思う?って言ってあげても聞こえてないでしょうけど・・・」
「なっ・・・今度は聖に何をした!?」
「『感情』を壊したの。抵抗し続ける『人形』なんて『人形』じゃないもの。『ジャック』に抵抗して解けかける度に仲間の名前を呼んでたわ・・・あなたの名前もね。『柳下夜見』・・・」
「!?感情を・・・壊した?・・・う、嘘・・・聖。私の声・・・聞こえてる・・・?」
影アリスが聖の感情を壊したということに対し、夜見は信じられないといった表情をしながら、そう聖に尋ねる。
「・・・」
が、聖からの返事がない処か、反応すらなかった。
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