プロローグ

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異世界、『幻想卿』、『妖怪の国』、真夜中・・・ ここは一翔とスィンの娘、ノゾミの使い魔となったにとりと阿号がいた『幻想卿』とは違う、平行世界の『幻想卿』にある、人間と妖怪が暮らす国、『妖怪の国』・・・ 「う~ん・・・すっかり遅くなってしまいましたね・・・」 真夜中、『妖怪の国』の中にあるとある森の中で金髪に紫のグラデーションが入ったロングウェーブに金の瞳の女性、聖白蓮はそう言いながら歩いていた。 ガサガサッ!! 「ん?」 すると、近くの茂みからそう言う物音が聞こえてくる。 「?誰か、そこにいるんですか?」 聞こえてきた物音に対し、聖は首を傾げながらそう尋ねる。 ガサッ・・・ 「・・・」 すると、茂みの中から口元を黒いマントの襟で隠した、十三歳くらいの黒髪の少女が現れた・・・
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