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(本当に避けようとしなかった・・・また変な仕掛けで無効化されているのかも・・・妖力にはまだ余裕があるし・・・試してみるか・・・)
「・・・妖術、壱の型、“雹花”。」
「!?」
ズドドドドドッ!!
夜見はそう言いながら、花の花弁のような雹を影アリスに向けて、放つ。
「ッ!?これは・・・氷の妖術!?」
対する影アリスはそう困惑の声を上げながら、その場から後ろへバックステップで跳ぶことでかわす。
「どうやら受けても大丈夫な妖術とそうでない妖術があるみたいだな。」
「ふ、ふん。情報にない妖術だったから、少し驚いただけよ。壱の型しか使えないあなたの妖術なんて、受けてもかわしても同じこと。」
ドカカカカカカカカカカカカカカカッ!!
真剣な表情でそう言う夜見に影アリスがそう言うなか、フランと聖は肉弾戦でほぼ互角に渡り合う。
(これが聖さんのサイキック、『肉体強化』。筋力・持久力を一時的に上昇させる能力だそうですが・・・)
ガシッ!!
「!?」
「・・・」
聖は一瞬の隙を突き、フランの首を掴み、絞め始める。
「あっ・・・うっ・・・」
(首が・・・締まって・・・息・・・)
「聖!!フランさんを放してください!!妖術、壱の型」
「・・・」ブンッ!!
「な」
ドカァァァンッ!!
一輪はそう言いながら、聖に向けて、妖術を放とうとする。
が、それよりも早く聖はフランを一輪に向けて、投げ飛ばした。
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