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「大丈夫ですか?皆さん。」
「え?う、うん。大丈夫だけど・・・」
「あなた、私達の『敵』じゃなかったの?」
影魔理沙に続いて、自分達を助けるように現れながら、そう尋ねてくる早苗に対し、こいしは若干戸惑いながらもそう答え、さとりはそう尋ねる。
「・・・確かに先程までは『敵』でしたが、組織に騙されていたことがわかった今はあなた達の味方です・・・」
「・・・『理を塗り替える』サイキックを持つ武人、東風谷早苗か・・・」
(・・・助・・・けて・・・)
「「「「「!?」」」」」
対する早苗が真剣な表情でそう答え、その早苗を見て、影法師がそう言うなか、影法師の中から取り込まれた闇霊夢の声が聞こえてくる。
それと同時に影法師がサイキックを使って、発生させた重力も消える。
「!?身体が軽くなった!?それにさっきの声・・・」
「えぇ。どうやら奴に取り込まれた元真っ黒霊夢の意識はまだ消えてはいないみたい。奴のサイキックによる重力が消えたのも多分、彼女の“意思”よ。」
「ど、どういうことですか!?なんであの黒ローブの身体から影霊夢さんの声が!?」
「その霊夢があいつに取り込まれてるからだよ!!」
「えぇ!?」
「くっ・・・取り込んだ意識はまだ消えていなかったか・・・だが、すぐにでも消してくれる!!」
闇霊夢が今、影法師に取り込まれているということに早苗がそう困惑の声を上げるなか、影法師は苦虫を噛み潰したような表情でそう言った。
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