平和な日常

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「簡単に言えば、半妖とは普通の妖怪と同じように妖術を使い、人間と同じ特徴を持つ者のことを言います。」 「人間と同じ特徴・・・」 「中にはごく稀ではありますが、この世界の人間が使う“力”・・・『サイキック』も扱うことのできる者もいるそうです。」 「?ということは半妖の方が優れているってことなのか?」 「ここまで聞けば、そういう考えもできますが・・・残念なことに半妖は普通の妖怪とは違って身体が弱く、妖術にしろサイキックにしろ長時間、持続させることはできないそうですから・・・どちらが優れているのかはあまり断言できませんね・・・」 「ふぅーん・・・」 聖の半妖と普通の妖怪の違いについての説明を聞いた後、夜見はそう言って納得する。 「・・・それを考えたら、聖は人間なのに凄く強いな・・・この間だって酔って暴れていた鬼を片手で投げ飛ばしてたし・・・」 「あ、あれは私が単に『肉体強化』のサイキックを使えたからなのであって、私が別に馬鹿力って訳じゃ」 「誰もそこまで言ってないよ・・・聖が長生きなのもそのサイキックのおかげなのか?実は聖は千歳は軽く超えているって話をこの前、聞いたんだけど・・・」 顔を赤らめながらそう弁解する聖に対し、夜見は若干呆れながらそう尋ねた。
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