第1章『悪のロボット軍団、始動?』

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 地獄博士は、持てる技術の限りを尽くして、  ついにメタルビーストの開発に成功。…したのだが、ここで想定していなかった事態に見舞われる。  大文字博士が病死したのだ。  終生のライバルの突然の訃報に、一度は途方に暮れる地獄博士であったが、こうなれば彼の目指す標的はひとつ。グライガーXである。  グライガーXは街の平和を守るために大文字博士が生み出したスーパーロボットであるが、ロボットが恐竜的進化を遂げていくこの世界。  いつグライガーを超えるロボットが現れるか分からない。好敵手であり、目標であった大文字の遺産が、どこの誰とも知らぬモノが作ったロボットに倒される姿など見たくはない。  ならば、せめて自分のメタルビーストでグライガーを倒す事が、自分なりの大文字への手向けだ、と地獄博士は考えたのだ。  こうして、グライガーXとメタルビーストの熾烈な戦いが幕を開けたのだ………って  ち ょ っ と 待 て 。  よくよく考えてみたら、ここまでで俺がここにいる理由が全然説明されてないよね? どういうこと?
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