第1章『悪のロボット軍団、始動?』

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『………目覚めよ…………』  深い深い闇の中。  何やら声が聞こえる。 『……目覚めるのだ………』  恐らく俺を呼んでいるのだと思しき老人の声。  今は何時ぐらいなのだろうか。体内時計が確かなら、日付はまだ変わっていない気がする。  正直明日も仕事早いんだからもう少し寝ていたいのだが。 『………目覚め……ちょ、早く起きて 先進まないから…!!ワシ恥ずかしいから…!!』  キャラ捨てるの早ッ。  と、思ったと同時に、閉じた瞼の上が突然明るくなる。  どうやら電灯を点けたようだ。  なんか囃し立ててくる爺さんの情けない声を聴いてると、流石に狸寝入りをするのもアレな感じがしてきたので、  俺は眼を開くと共に、寝ぼけ眼を擦りながら、上体を起き上がらせた。  その前に立っていたのは………… 『おお。起きたか、客人よ。 早速話を………』 ………………………………………………………… 『ちょ!!?二度寝しようとしないで!?? 起きて!!せめてワシの話聴いてからにして!!???』  知らん。  全身水色のタイツに黒いグローブとブーツ、腰にちゃっちぃエンブレムの付いたベルト、その上に赤いマントを羽織った、  薄紫の肌、白い長髪が肩まで横に広がった、白目が黄色いジジィなんて夢の中の登場人物に決まっている。  さぁ明日も仕事が忙しいぞー。
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