第四章 出会い

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赤いジャージは二年生。因みに三年生は緑色。 「テニス部に入部希望の一年、こっちに集まってー!」 赤ジャージ集団が召集をかけた。 二年生の前に集まる俺たち。 わ、何だこれ。30人くらい、いるじゃん。 入部希望者の多さに、ちょっとよそ見をしていたら……。 「そこの、こっち見てー!」 って一際デカさで目立つ人に注意された。 (ヤベっ) って前を見ると、すごーく格好いい先輩がいた。 何て言うのかな? キレイっていうのとは違って。そう、爽やか? うん、この言葉がピッタリとくる感じ。背が高くて均整がとれていて。同性だけに憧れるような……。 「わあ、イケメン」と隣の洋輔が呟いた。 まあ、そのイケメンに俺は初っぱなから注意され、睨まれたわけだけど。
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