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片付けが終わり、洋輔と帰ろうとした時
「そこの二人、ちょっと手伝って」
と高野先輩から声をかけられた。
洋輔と顔を見合わせた後「はい」と返事をして、先輩の側に行く。
「最後に倉庫の鍵を、顧問の先生のとこまで返さなきゃいけないんだ。基本、活動の準備と片付けは一年の仕事だから。覚えてくれる?」
「はい」
「分かりました」
返事をすれば
「えっと、名前。何ていうの?」
「山下です」
「芹沢です」
「二人とも、テニスは?」
「経験者です」
「中学の時もテニス部でした」
「じゃあ基本的なことは大丈夫だな。やる事、中学とそんなに変わんないから」
高野先輩が思ったより話しやすくて、安心したのを覚えている。
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