第四章 出会い

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片付けが終わり、洋輔と帰ろうとした時 「そこの二人、ちょっと手伝って」 と高野先輩から声をかけられた。 洋輔と顔を見合わせた後「はい」と返事をして、先輩の側に行く。 「最後に倉庫の鍵を、顧問の先生のとこまで返さなきゃいけないんだ。基本、活動の準備と片付けは一年の仕事だから。覚えてくれる?」 「はい」 「分かりました」 返事をすれば 「えっと、名前。何ていうの?」 「山下です」 「芹沢です」 「二人とも、テニスは?」 「経験者です」 「中学の時もテニス部でした」 「じゃあ基本的なことは大丈夫だな。やる事、中学とそんなに変わんないから」 高野先輩が思ったより話しやすくて、安心したのを覚えている。
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