第十六章 初めての喧嘩 (4)

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「俺は守って欲しいなんて、言った覚えはない」 「セリ?」 「それに今回の事だって、たかがキスを1回されただけだ」 「…………」 「俺は女じゃない! 向こうだってそれが分かっててふざけてきただけだし、いざとなったら自分の身ぐらい自分で守れる!」 「……向こうが本気で来たら、どうすんだよ?」 「それは……」 「さっきだって俺の下で嫌がってた割りに、全然抵抗できなかったくせに。 煽ってるようにしか見えなかった」 「なっ……!」 「だから自覚しろって言ってんだよ! ホールの件だって、向こうにしたら、無防備なお前が誘っているように見えたのかもしれないんだぞ!」 「誘ってなんかない!」
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